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蒼空のフロンティア~Copyright © 2009-2011 Frontier Works Inc./All Way Co.,Ltd.  All rights reserved.
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朝目が覚めると、古めかしい梁の天井ではなく見慣れない薄緑の紋様が描かれた
白い天井で。
ころりと手触りの良い薄い掛け布の中で寝返りを打つと、目の前に褐色の肌をした
男が目を閉じ、少し間抜けな寝顔をさらしていた。

彼は守護天使というものらしい。
天使というのは、頭の上に輪っかがあり、白い鳥のような大きな翼が生えている
ものだとばかり思っていたら、ここではそういう外見ではないようだ。
しかも、まぁそれなりに整った造作とはいえ、こうしてのんきな寝顔を無防備に
さらしている姿は、物語の中の崇高な天使のイメージにはほど遠い。

彼はわたくしのパートナーで、契約者(コントラクター)で。

パラミタが地球の空の上に現れた頃、わたくしはまだ小さな子どもで
テレビのニュースや大人たちは大騒ぎだったらしいが、あまり覚えてはいない。

パラミタは最初の驚愕が去ると、特にそれが無かった頃を知らない、覚えていない
わたくし達のような子ども達には当たり前の景色として日本の空に浮かび続け
その内、宇宙にロケットを飛ばすようにパラミタへと契約者が送られるようになり
アポロ計画の月面着陸と同じように、パラミタへの上陸はニュースとなった。

「契約者か…」

この目の前の、これまでの人生の中で何ひとつとして接点の無かった男と出会った
時に感じた、不思議な感覚はなんだったのだろう。
彼もひどく驚いた顔をしていたが、同じような奇妙な感覚を味わったのであろうか?

手を伸ばして、褐色の額に掛かる銀の髪を指に絡めてみた所でうっすらと瞼が開き
次第にその蒼を露にしていった。
眠た気な視線が、暫し彷徨ってからわたくしの顔を捉えると、笑みの形に緩む
「…だいじょうぶ、守るよ」
呟いて伸ばされた手が頬にふれて、親指がわたくしの冷たいものをぬぐったようだ。

離れて僅かな時間しか経っていない、父のような仕草と、母のような暖かさで
彼のパジャマの胸に頭を抱き寄せられた…守護天使もふつうに心音などがするのだな
と言ってみたら、笑っている気配が降ってきて、また少し強く抱きしめられる。

こう早々とホームシックになるとは思わなかったが、慰める手に涙が引っ込んだのも
抱きしめる腕が当たり前のように心地がいいのも、規則正しい心音に安心するのも…

グレッグのくせに生意気だ。
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